アスベストに関する問題を掲載しております。
クイズ感覚で、ご参加ください!
X解体工事会社に勤務する、社員Aさんは、
事前調査で採取した検体の分析を行うため、分析機関へ調査を依頼しました。
下記の内容で、誤っているものはどれか、お答えください。
①アスベストの有無を調査する「定性分析」のみ依頼した。
②アスベストの含有率を調査する「定量分析」のみ依頼した。
③アスベストの有無を調査する「定性分析」、アスベストの含有率を調査する「定量分析」の両方を依頼した。
「
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【答え】②
解説:アスベストの分析は、まず「定性分析」でアスベストの有無を調査する必要があります。
「定性分析」と「定量分析」の両方を依頼した場合は、アスベストが確認された際に、含有率も調査します。
例えば、アスベストが確認されても含有率0.1%前後の低濃度の場合、「定量分析」を行うことにより0.1%未満であることが確認できれば、アスベスト非含有とすることができます。
その場合、法律の規制対象外となるため、工事費、産業廃棄物処分費の削減が可能となる場合があります。低濃度の可能性があると思われる場合には、是非分析機関にご相談ください。
(※日本では、石綿障害予防規則における「石綿等」を、「石綿若しくは石綿をその重量の0.1%を超えて含有する製剤その他の物」とされています。)
「定量分析」のみを依頼することは出来ないため、答えは②となります。
◆定性分析・・・アスベストの有無を調査
◆定量分析・・・アスベストの含有率を調査
~アスベストの概要~
アスベスト(石綿)は、天然の繊維状鉱物で「いしわた」や「せきめん」と呼ばれています。
アスベストの繊維は極めて細く、吸入すると肺がんや中皮腫などの原因となる可能性があることが知られています。
2006年(平成18年)9月から輸入、製造、使用などが禁止されていますが、それ以前に着工した建築物等には
アスベストが使用されている可能性があるため、解体工事等を行う際のアスベスト対策の規制が強化されています。